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日米合同の政策系ペーパー [雑感]

ザック・クーパー、ジェニファー・リンド、中山先生、私で書いた、短い論考がでました。

特定の結論を得る、というよりも、日米で中国戦略でいかに認識の温度差を埋めるべきか、他のメンバーも含めて議論した論点整理的なものです。総論では中国戦略で異なったものをみているとは思えませんが、各論でのずれは色々とあり、それはアプローチの修正で収斂させていくべきものだと感じます。

ザックは共和党系の俊英として、同世代では最も切れ者と言われる人。慎重な議論を作り上げる人で、調子ばかり良く中国を責め立てて出世を狙うDCっぽい方々と一線を画しつつ、しかし匍匐前進のように対中戦略・政策を前に進めてきた知恵袋だと思います。プリンストンで博士号をとられた後、今は研究所勤務。

リンド先生は、東アジアの国際関係の独特な雰囲気をとてもよく知っている、国際関係学者。アイビーリーグのダートマス大学准教授。中山先生は解説を要しません。お二人の批判的なコメントは、同時につねに建設的ですごいなぁと感じました。

四人でメールを回しつづけたら、最初に誰かどこを書いたのか、さっぱり覚えていないような感じですが、ついにまとまったことは大変喜ばしいことです。2019年3月に最初の論点整理をして、リンド先生、中山先生に加わってもらったので、あしかけ1年4ヶ月?(ザックとDCで、どうしようかと話していたのはさらにその前。)

純粋な政策ペーパーは最近あまり書かないのですが、米側と協同して議論することは多くの気づきがあり、学術にも多少フィードバックを持ち帰られるので、これからも続けたいと思います。

レポート本文(英語)*日本語訳は近日公開
https://www.spf.org/jpus-j/spf-asia-initiative/spf-asia-initiative008.html

プロジェクトについて(日本語)
https://t.co/RTdIpOmOq3?amp=1

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