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新刊「米中対立」(中公新書)の出版 [雑感]

7月20日に、中公新書から「米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界」を出版します。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784121026507

単著は6年ぶりです。新書なんですが、15万字も書いてしまいました。

アメリカが中国を育て、勝手に色々と期待し(市場経済になる!政治改革する!パートナーになる!)、それが達成されないこと、またパワーで追いつかれそうになって新たな戦略に転換する、この40年の流れを細かく追っています。

アメリカ国内でどういう人たちが中国を育て、関与することを支持したのか、
また今、戦略を変えるべきと主張し、政策を動かしたのは誰か、
世界はどう対応しようとしているのか。

こんなことにも章をそれぞれ割いて議論しています。

最後には、米中対立を学問的にみたときに、なぜ起こるのか、なにが危ういのか、終結や緊張緩和は起こるのか、実験的に考えています。

940円+税に収まったので、ぜひ広く読んでもらえたらなと思います。
https://www.amazon.co.jp/米中対立-アメリカの戦略転換と分断される世界-佐橋-亮/dp/4121026500

バイデン政権「経済安全保障の時代」を読み解く インタビュー(公開中) [雑感]

東洋経済にインタビューしてもらいました。不定期ですが、半年に一回くらい、実施しています。

バイデン政権「経済安全保障の時代」を読み解く
東大・佐橋亮准教授が語る米中対立の最新事情

https://toyokeizai.net/articles/-/433637


しばらくブログを更新していませんでしたが、4月は日米首脳会談もあったので、NHK日曜討論、国際放送、BSテレ東、LAタイムズ、日経ビジネスに出演・取材してもらいました。ありがとうございました。

日経ビジネスは以下のみっつに分かれています。
「検証・日米首脳会談」というシリーズですが、後ろに行けば行くほど読者の評価は高いようです。分かりやすい。

バイデンの世界観
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00179/042200050/
中国に言い過ぎたことなど1つもない
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00179/042200051/
台湾有事に「見て見ぬふり」は正しいか
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00179/042300052/

米中外交トップ会談、アメリカの台湾政策 [雑感]

なんと名前を付ければよいのか分からない会談ですが、まあ外交のラインで一番上が来ているのは間違いないアラスカ会談がありました。

毎日新聞と産経新聞にインタビューを掲載して頂いております。

毎日:米中緊張緩和「短期的には難しい」 人権や技術…日本に必要な準備
https://mainichi.jp/articles/20210320/k00/00m/030/246000c
(紙面よりウェブ版が少し長いです。ただし有料会員登録など必要かも。)

産経:「悪い雰囲気、予想通り」「米中対決継続の判断は尚早」
https://www.sankei.com/world/news/210320/wor2103200018-n1.html

専門性のあるところでは、粛々と仕事をしております。土曜の午前(少し午後も)時間を取られたのはあまりよろしくはないのですが・・・。

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この春に、米台関係、とくにアメリカの台湾政策の関係で論文が二つでます。後者の公開時期は不明ですが、重要なポイントを詰め込んでいるので、その内容の抜粋をどこかで先行して示せればと思うところもあります。二つ併せると3万字(注を入れて)くらいあるので、それなりの分量ですが、アメリカの台湾政策は文献が少ないので、それなりに意味があると、信じたいです。

「米国の対台湾政策と総統選挙」『日本台湾学会報』第23号(2021)

「アメリカの台湾政策」日本国際問題研究所 令和2年度外務省補助金事業報告書




東京財団 連載最終回 [雑感]

2年半以上も続けた連載も、一区切りです。

アメリカと中国(11)バイデン政権に継承される米中対立、そして日本の課題
https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3712


トランプ政権末期の対中姿勢はバイデンに継承? [雑感]

連載の続編を書きました。バイデンへの予測も少しだけ。

人事はどんどん発表されていて、ホワイトハウスのインド太平洋政策の司令塔(チャーリ)、キャンベルの下にはベテラン外交官とオバマ時代の部長職が上級部長として脇を固めており、サキ報道官を除けば心配はないかのよう。国務省はソンキム次官補(代行)、ジュン・パク次官補代理、ミラ・ラップ・フーパー上級補佐官など。国防総省は、イーライ・ラトナー長官特別補佐官の次官補への配置換えも噂されつつ、次官補代理にはフォード、チェースと手堅い中堅人材が登用されています。

全般的な感想は、お帰りなさいオバマ政権

アメリカと中国(10)トランプ政権末期の中国政策を振り返る
https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=3655

ただ、中国政策が人権問題でも堅くなりすぎ経済に波及したり、民主化支援が中国だけでなくアジア全般に波及したりと、実はリスクもかなりあるので、日本はそう簡単ではない、とは思います。

北朝鮮政策も、しばらくすると表面的にも動きがみえてくると思いますが、動くんじゃないでしょうか。

レモンド商務長官候補が経済安保をどう再調整していくのか(また議会がどう反発?するのか)、同盟国と調整と言ってもアメリカほどに対中強硬な同盟国なぞいない(サッター教授)のでそれにあわせるのか、などほかにも見所が色々とありそうです。それを「忍耐」とサキ報道官は表現したのかもしれないですね。

最近の研究成果 [雑感]

色々と仕事をしました。本当に大きな仕事はまだ書いています・・・。

China International Strategy Reviewという国際学術誌への投稿(査読誌、本年3本目)
https://link.springer.com/article/10.1007/s42533-020-00061-9

バイデン新政権対中政策の振れ幅 外交第64号(外交は今年2回目)
http://www.gaiko-web.jp/test/wp-content/uploads/2020/11/Vol64_p60-69_Dialogue_The_new_Biden_administration.pdf

ほかに、年末年始にかけて、潮、月刊経団連、ダイヤモンド、週刊エコノミストに少しずつでます。

CSCAP年鑑 日本編を担当 CSCAPはアジア太平洋の代表的なトラック2(非政府対話)枠組み
http://www.cscap.org/index.php?mact=News,cntnt01,detail,0&cntnt01articleid=57&cntnt01origid=51&cntnt01returnid=31

シンガポール聯合早報、および同紙英文コメンタリー誌への投稿
https://www.zaobao.com.sg/forum/views/opinion/story20201201-1105230
https://www.thinkchina.sg/japanese-academic-if-us-diplomacy-lacks-strong-base-how-can-it-demonstrate-true-leadership

あと、日本防衛学会の共通論題で報告しました。学会報告は今年3つめ(日本台湾学会共通論題、日本政治学会部会)です。

国際会議の報告も、本当に少しだけは引き受けていて(断った皆さま、本当にごめんなさい)、今日は東大がPrinceton, LSE, 北京大、高麗大とやっている枠組みで報告、来週は中東の某大国と。

来年の研究プロジェクトもいくつか資金確保に成功して、今手元にある本を仕上げれば、また来年から共同研究を主査のもの、入れて頂いているものに全力投球して、自分の研究を磨ければと思います。今日も、午後はアジ研の共同研究の研究会で、本当に楽しかった。ゼミもオンラインやハイブリッドで順調に進んでいて、画面越しでも、研究もゼミもやっぱり楽しいなぁと思います。



アメリカ新政権に関して [雑感]

二つほど、雑誌の取材に応じました。

日本が警戒すべきバイデン政権の“本性” 東洋経済
https://premium.toyokeizai.net/articles/-/25175

バイデン大統領の米国が日本に「大難問」をもたらしかねない理由 ダイヤモンド
https://diamond.jp/articles/-/253731

また業界定番の雑誌での対談が月末に出版されます。

選挙予測を含め選挙期間中の取材を一切お断りしていましたが、当選者が決まった後は、そのアメリカ外交、国際秩序との関係になるので、少しだけ研究に支障のない範囲でお答えする方針に戻しました。

それにしても、専門外の方が日米、米中関係への影響を話しまくっていて、なんだかなぁ、と思います。私は今回少しだけ専門外のアメリカ内政に絡むようなことを話していますが、それもものすごくおっかなびっくりで、恐縮しながら(そしてよく調べながら)やっています。専門をほんの少し離れただけでもそんな感じが普通なのだと思いたいものです。

海外投稿 [雑感]

海外への投稿論文も無事に審査を通り、今年は昨年からの積み残しもあったので、年3本の英語査読論文が掲載されることになります。

別に、アジア太平洋のある国際協力機関から地域の安全保障に関する年鑑の日本からの著者に参加することを頼まれており、2000Wordsほど書いて、これも受け入れてもらったのですが、
過去の著者をみていると、12年間で日本は8回掲載されており、やや少ない印象。西原正、田中均、神保、高木、德地、渡部/山本(同年)、田所、添谷の各先生の流れに続いているのは恐縮しきりです。

ほかにも英語で書いたり審査したりする仕事をこなしていると、DeeplとGrammarlyがないと生きていけない体になりつつあります。そして優秀なcopy-editorたちの協力はマスト。

様々な助力で仕事が効率的に進むようになったのは事実ですが、英語がそれなりにできるから、直してもらったものが解釈できるし、再修正できるので、英語力は依然として重要なんだと認識を新たにしています。

日本国際問題研究所シンポジウム [雑感]

まさに、皆さまを我が家のリビングルームにお迎えするような気持ち(と画角)でシンポジウムに参加しました。

https://youtu.be/_fsU5Yh4aPg


スクリーンショット 2020-10-28 16.39.51.jpg

コロナ禍後の米中関係 [雑感]

今春以降の、主要な書き物を以下に列挙しますので、ご関心の向きはぜひご参照ください。

1. 「米中対立に揺さぶられる欧州とアジア」『公明』2020年12月号
2. 「トランプ政権内部から読み解く米中貿易戦争」『中央公論』2020年10月号
3. 「不信深めるアメリカの対中姿勢」『外交』第62号(2020)
4. 「アメリカと中国(9)新型コロナウイルス感染症後に加速する米中対立の諸相 上・下」『東京財団政策研究所』2020年5-6月。
5. 「アメリカの対中国政策 ―関与・支援から競争・分離へ」宮本雄二・伊集院敦・日本経済研究センター編『技術覇権 米中激突の深層』日本経済新聞出版社、2020年。


この1年間で、日本国際政治学会、日本台湾学会、日本政治学会、日本防衛学会(来月予定)と学会報告も多く行いました。英語査読論文も2本を出版し、もう1本もでる(と思います)。

研究所勤務とはいえ、そろそろ疲れてきました(今学期は授業もそれなりにあり)。が、出版物として活字にしてあるものは研究者として責任を持って書いております。

いい加減なものを時にみるにつれ、専門性の意味とはなんぞや、と思うことも多いのですが、自分にできることは、学界活動も、一般向けの著作物もしっかりと研究したものを提供すること、だと思っています。(また自分の専門性が弱い、さらには異なる領域に関しては、お詫びをしながら取材も原稿もお断りしています。)
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