SSブログ

東アジアとアメリカ [記事紹介]

今の話題は、エジプトへのオバマの三行半と、今後の「飛び火[どんっ(衝撃)]」だと思いますが、

いや、さらにアメリカの中国大使の「後釜」でしょうが、
 *ジェフ・ベーダー説、スタインバーグ説は面白かった。けど元議員や選挙キャンペーン関係もありでしょう。お願いだからアメリカの中国研究者というのだけはやめましょう。

飛び火とか、後釜とか、少し後ろ向きな話なので、いくつか別の話題を紹介します。

ポイントは5分で書いているので、興味をお持ちの場合は原文でお読みください。

Is Obama about to go wobbly on North Korea?
Posted By Mike Green Tuesday, February 1, 2011 - 8:08 PM
http://shadow.foreignpolicy.com/posts/2011/02/01/is_obama_about_to_go_wobbly_on_north_korea

筆者はマイケル・グリーン元国家安全保障会議アジア上級部長

昨年における日米韓関係の強化によるアプローチと異なり、最近には日本、韓国政府高官はアメリカ政府が対話路線に回帰している印象を受けている。胡錦濤訪米以来、同盟関係の強化によって中国に北朝鮮への圧力をかけようとする方向性から、米中が韓国に南北対話を勧奨するという構図に変わりつつある

アメリカ政府が対話を好む背景には3つの仮説が考えられる。第一に、北が核を巡る取引に応じる可能性をみいだしている。第二に、昨年からの緊張を緩和するために対話を必要と見ている。ただし、対話が北の行動を変えるかどうか、筆者は疑問に感じている。第三に、日米韓や国際社会による抑止と制裁にあわせて、北にその戦略的意図を伝え、対話に引きずり出すため。筆者は第二と第三の中間、望ましくは第三に近いところに政権の意図があると考えているが、対話によって何を引き出せるか、慎重に見極めるべき、と説く。

Southeast Asia from the Corner of 18th & K Streets
Volume II | Issue No. 1 | February 2, 2011
http://csis.informz.net/CSIS/data/images/110202-southeastasia1.pdf

戦略国際問題研究所(CSIS)東南アジア部のニュースレター
・2010年の東南アジアの人、はヒラリー・クリントン国務長官だ
・同年、アメリカは東アジアサミットへの加入、ARF・ADMM+などへの参画もめだったが同時に、
  ・ベトナム、インドネシア、マレーシア、シンガポールとの二カ国間での関係強化
  ・メコン流域開発への参画
 というアプローチで効果を上げた。
・とくに、マレーシア外交の成功を、このニュースレターはたたえており、以下のような表現になっています。
  ・キャンベル国務次官補もマレーシア関係を2010年でもっとも成功したものとした。
  ・TPP参加、アフガニスタンへの非戦闘要員の派遣、核不拡散レジーム強化、2010年戦略貿易法策定
  ・首脳交流が2011年にあり得そうであり、オバマのマレーシア訪問となれば、ジョンソン大統領(1963-69)以来初となる。


How to Get Southeast Asia Right
February 02, 2011
By Daniel Kliman & Abe Denmark
http://the-diplomat.com/2011/02/02/how-to-get-southeast-asia-right/

筆者は新アメリカ安全保障研究センターの研究員2名
全体としては、アメリカの東南アジア戦略の進展を評価しつつ、どのように次の一手を打つか、という内容であり、(このブログの出張とも重なるように)どの大国にも傾斜しない東南アジアの特徴を意識した上で、二カ国間関係の強化をそれぞれ可能な範囲で進めることを提案。

南シナ海の行動規範のformal化を提案した上で、シンガポール、インドネシアと論じて、そのうえでベトナム。
ベトナムに関して、
 ・軍事交流を発展させるために現状の遭難救出を越えて、コブラ・ゴールド演習へ参加させるべき ・武器輸出を拡大するためITARの例外項目を作るべき
 ・カムラン湾を潜水艦を含む海外諸国に使用させることを再開するというベトナム政府の声明を踏まえ、ベトナムの地理的な重要性を踏まえた計画を立てるべき

気になった記事を是非、ご覧ください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。