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古巣スタンフォード大学での報告など [雑感]

スタンフォードに久しぶりに戻り、東アジア秩序の将来について考えるパネルで報告しました。

巨人ジム・フィアロン教授、米中関係の代表的研究者トム・クリステンセン教授、さらに佐々江前駐米大使と一緒で、さらに少し頑張って、まだまだ煮詰まっていないアイディアを発表したので、冷や汗をかきながらのプレゼンをしました。

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時間が足りず、事前の原稿を用意して練習していても言いたいことを十分に表現できなかったので悔いが残りますが、パネリストに加え、クラズナー教授やドン・エマーソン教授、星教授はじめ多くのコメントをもらえ、とても充実した成果になりました。

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最近強く感じるのは、コメントのありがたさ。自分ひとりで研究をしていても、色々とアイディアは煮詰まるし、また考えていることの見せ方についても独りよがりになります。話すことで優れた研究者や実務家からコメントを得られることはとても大切です。

実のところ、こういった会議でも、もっと当たり障りのないプレゼンをした方が楽なのですが、挑戦することでこそ研究者としての成果につながりますし、参加者が良いときにこそ挑戦をするようにしています。今回は、少し豪華すぎるメンバーだったので、かなり度胸がいりましたが。。。

40を越えて、ある意味で再び研究者としてのスタートを切り直したところもあるので(研究に専念せい、という環境に置かれたという意味で)、今後も研究成果のアウトプットを常に念頭に置いて臨みたいと思います。

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出張中にトランプ政権は新たな対中関税を発動。直前に共同通信のインタビューを収録したので、それが11日の朝刊から地方紙に掲載されています。母の郷里の福井新聞にも載ったようで、さっそく親戚から送られてきました。

帰国後は、月刊誌の対談、そしてNHK(国際放送)でのスタジオ出演を通じて、さらに米中関係を解説しています。
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米中関係の現状分析(過去数年を射程)は、将来的に事例研究として活用する前提で、積極的に続けています。北朝鮮問題は、米中関係のような国家の接近・和解、地域秩序変動の事例になるかと思い、これも過去数年、現状分析などをしてきましたが、今の流れをみると、よい事例にならない気がしてきました。。。

研究者の時間は、どんなに裁量労働制のなかで頑張っても有限。さらに働き方改革のなかで、雰囲気的には時間も上限を意識しろという方向のようです。(研究大国として復活したいという政策と矛盾しているように感じますが、きっと雑用等の時間を国家が減らしてくれるのでしょう。)そう考えると、現状に関係した仕事も、研究のアウトプットとの関係で取捨選択がより一層必要になってくると感じます。

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