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帰国しての日々 [雑感]

帰国してから二ヶ月,生活の立ち上げもそこそこに,本をひたすらに書いていました。おかげさまで,昨日に無事,20万字(注と文献リストを入れると30万字?)の原稿を編集者に渡し,ほっと一息というところです。

このあいだ,中国の南シナ海での埋め立て(海の長城と揶揄されています)にアメリカは近年みられなかったほどの強い対応を,議会だけでなく政府の発言からもしています。その背景については,本日(5月30日)日経の秋田編集委員による記事の指摘にあるように,中国を国際的に孤立させることでコストを課す考えがあるのだと思います。
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まあ,コスト賦課戦略なんていっていますが,正直そのような考えは昔と違って,大国化し,自信過剰な国家には効きづらく,では効かなかったときにどうするのだ,という気がします。

アメリカの中国戦略では,外交,経済を軍事要素に含めたアプローチと,純粋な軍事アプローチが混在してきました。それぞれがスクールをなしています。このあたりを知らない素人がよく間違った解釈を日本でも流布させるので,困ったものなのですが。上記のコスト賦課戦略の1つのバージョンを提案しているクローニン博士は日経記事でも引用されていますが,前者のアプローチの代表格です。以前,訪日された際の講演会では不肖私が司会をつとめました。

後者の,純粋な軍事アプローチで名の知れた1人は,クレピネビッチ博士でしょう。
そんな彼が2008年,09年くらいから続けられてきた招聘活動についに応じて訪日しました。

そして,博士はなんと吹奏楽の大ファン。

ということで,全国大会金賞26回授賞,日本最高の大学吹奏楽部,神奈川大学にぜひ練習を見学に来たいと。みんなが練習しているところを後ろからみられれば,と謙虚におしゃっていたのですが,音楽監督,学生は,そんなすごい人が来るならしっかりとお迎えしたい!と,全員コンクール間近にもかかわらず,正装,そして「星条旗よ永遠なれ」で歓迎イベントをしてくれました。

そのあとコンクールで弾く曲の全体演奏の練習を聞いて頂き,最後にマーチ隊もいれた演奏もして頂けました。博士,ただ感動していました。「これまでに聞いた中で最高の演奏だ!」と。

http://www.kanagawa-u.ac.jp/international/news/details_12488.html

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最近はとても爽やか良いお天気続きですね〜。吹奏楽部は今週末の地方公演の練習に猛チャージ中!東北方面の皆さま、熱いステージをお届けしますのでぜひぜひ多数のお越しをお待ちしています!そんな練習真っ最中の5/20、アメリカからすごいお客さま...

Posted by 神奈川大学吹奏楽部 on 2015年5月25日



日米交流というと頭でっかちなことばかりになりますが,やはり心の通った交流は大切だと思いました。

そんな感じで,最初はつらかった日本社会への復帰も,英語でアメリカからのお客さんと話したり,洋楽聞いたりしてなんとかこなしています[あせあせ(飛び散る汗)]

来月はアジア政経学会,韓国国際政治学会で報告,ある私大での特別講義,あと新聞に書評を書きます。
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