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久しぶりのサンタモニカ [スタンフォード日記]

12月5日には,久しぶり3度目のサンタモニカ(LA)訪問をし,RAND研究所で講演しました。

まだ助教のころに,外務省の若手奨励プログラムというか,アメリカの大学とか研究機関で武者修行してこいプログラムで,アトランタ(ジョージア州立大),イェール,コロンビア,そしてここサンタモニカのRAND研究所に来たことがあります。
今回はそのときよりも遥かに立派なホールで,日米関係のシンポジウムでした。しみじみ。

ただ,セッションの中で議論が詰まる形ではなかったので,どちらかというと一般の人,専門外の人にいい放し系の内容ではありました。

当日の模様と終了直後のインタビューは地元日系TVで放映されました:開始5分くらいから2分間です


それでも話すことで色々な自分の考えを形にすることが出来ます。最近読んだ,伊藤元重先生の知的生産に関する近著でも,講演や短い書き物の仕事でいかに考えを高めることが出来るか,アイディアを絞り出すことが出来るか,書いてありましたが,その通りだと思います。

結局,学者の性根は怠け者ということもありますが,限られた時間制約,立ちながら/歩きながら,人前や〆切の圧倒的なプレッシャーなどがあってはじめて,それまで普段から集積している知をまとめたり,アイディアを生んだり出来る,そんな気がします。

伊藤先生の本は他にも,一日10分でもいいから,一人になって,仕事の進め方を短期,中長期ともに熟考する時間を持つべき,とか,研究テーマは三つ持て,一つが行き詰まったら他進めろ,とか,実践的です。何か考えを生み出す仕事をしている読者には有益なヒントがある気がします。

Kindleで7割引で購入しました。( ・∀・)

さて,先週は毎日新聞の特集記事にコメントが掲載されました。選挙前の「政策を問う」と題した重厚な企画の防衛・安保編。日弁連「自由と正義」に掲載した論文を読んだ記者さんから電話をもらい,長々とお話しさせて頂きました。しっかりと調べている記者さんが,僕の論文を少しでも有益と考えてくれたことにとても嬉しく思いました。読者の反応が分かりづらいんですよね,学術論文を書いても。素晴らしい記事なので,それに名前が出たことで喜びもひとしおです。

スタンフォードは秋学期の試験も終わり,あと一週間で冬休みの一斉シャットアウトです。年明け,12日には総選挙後の日本政治と経済についてのスタンフォードのイベントに同僚と共に再登壇,その後,ミズーリ・カンザスに出張したり,ニューオーリンズで学会(ISA)に出席したりします。学会ではラウンドテーブルだけですが,その翌週にはプリンストンで講演の予定です。

ついに在外研究の残り期間も3割を切ってしまいました。。。絶対に書かなくてはいけない論文2本を書いたので,少しだけ胸をなで下ろして,残りの期間に一気に色々と仕上げ段階に入りたいものです。

あと105日!

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