SSブログ

夏の中盤戦 [遠征日記]

北京、シンガポール、バンコクを6泊で回りました。

北京では中国・シンガポール対話になぜか発表や討論者で参加し、シンガポール、バンコクでは友人の研究者や紹介された方々から丁寧に聞き取りを行いました。

北京はRSISとPanGoalの共催ですが、後者はキッシンジャー氏が訪問するなど力をつけている新興の組織です。南シナ海仲裁裁判で国際ルール重視尊重を訴えたシンガポールに中国が環球時報に留まらず嫌がらせをはじめ、その流れで最近でも国立シンガポール大の教授(中国政府の犬となっていた)が逮捕されるなど、今節目(悪い意味で)にあるので、なかなか面白い議論を間近で聞けました。リ現首相は家族トラブルで追い込まれており、このままいくと、リ・ファミリー支配後のシンガポールがどこに向かうのか、真剣に考えるべき時に来ています。

いずれにせよ、RSISというASEANを代表するシンクタンク(兼研究大学院)の中国との学術交流に招いてもらうという幸運に恵まれました。

21151537_10159281839050582_5478946253618634529_n.jpg

21231635_10159281852660582_4192989827174305037_n.jpg

ここからは、準備していた自らのインタビュー旅行です。

シンガポールでは東南アジア研究所はじめ研究者から聞き取り。ヴェトナム、マレーシア、フィリピン、インドなどの分析も第一級のものが聞けて、大変効率的でした。東南アジア研究所(ISEAS)は政府系ですが、各国から選りすぐりの研究者が集結しているため、必ず訪問するところです。また、現在進めている研究の打ち合わせをオーストラリア国立大学のEvelyn Goh教授と。

21192809_10159281853275582_99753400388452979_n.jpg

バンコクは数年ぶりとなりました。タマサート、チュラロンゴンの両大学の先生につぎつぎに会い、その関係で首相府も訪問してきました。

中国への視線が厳しくなっているのが印象的でした(インフラ建設でもめていることもあり、一帯一路会議に首相は呼ばれなかった。)総じて、ASEANでは日本への期待をほんの少しだけ強く感じました。

北京の会議だけでも15名強、東南アジアでも15名くらいの意見が聞けて、トランプ時代を考える、とても良い機会になりました。トランプへの好意的な見方をヴェトナム、タイでそれぞれ1件聞けたのも面白かったです(逆に言えばそれくらいだけで、総じて厳しい。)

21151768_10159281853235582_3807438350563946141_n.jpg


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。